山一造園株式会社

山一造園株式会社

Tel:048-571-5088(10:00〜17:00)

山一ガーデンプロジェクト

Yamaichi Garden Project

建築設計、そして着工

旧エルム解体後、6ヶ月が経過。

その間、建築の設計、事業計画、メニューや運営の計画、融資実行に向けての動き。
そして店舗修景の計画。怒涛の日々でありながらも刹那の半年間。

二階部分の屋根をスパッと斜めに切り、かつてのエルムの名残りを感じる片流れ屋根に変更。
大屋根を掛けながらも間接的に採光をとる設え。
戸谷氏の自然体で細部を考え、おさめているこの設計を見ることで、一流の仕事の有り方を学べる。

庭の構想も上がってきた。

この店舗修景の要素として、①水と雑木 ②光と影 ③月 この3つを挙げた。

庭造りとは施主の意向、建築設計のコンセプト、周辺の気候、景観、地形・・・
それらをよく把握したうえで融け込むようなものが造られるべきである。

そして年月の経過と共に樹木が健全に成長し、簡単に切り倒される事無く、
そこで生活を営む人々を始め周辺の環境へ物理的・精神的に安心を与え、
次世代にも存続を求められる場所にならなくてはいけない。

大規模な建築・造園修景では概念を持った計画がなされる事は多いが、
一般住宅建築においては殆ど重要視されていないと感じる。
コスト削減、利益主義、... 理由は色々あるが。

でも実は、この住宅建築計画が日本の街並みを創生する鍵を握っている。
建売住宅こそ設計・施工側が周囲の環境を考え構想をし、その中で住居のあり方を計画するべきでないか。
造園側も「緑がないと家が映えないからね」というくだりはもう要らない。
真に環境を考える時、素材や節電もあるが、樹木の持つCO2 の固定量、雨水を飲込む力。
それは人工で作られた設備より優れている。

樹木の力を地域環境に適した形で活用し、
人々に安心を与える空間をそれぞれの分野のプロが考えていくべきではないか。

話が少し膨らんでしまったが。。。

今年の3月。京都の北山都乾園さんでこうてきたこの石材達。

桂離宮 笑意軒を思わせる「三光燈籠」(日・月・星)、
そして石樋、水盤。やはりこれらを使うことになりそうだ。
この庭からは遮るものもなく、月がよく見える。

そして本日、丁張が掛けられた。

これからまた怒涛の、そして刹那の4か月が始まる。
持っている引き出しを全て開け、訪れる人の心に響く庭を造りたい。

ここに至るまで、理解をしてくれた義親、義兄妹、山一造園の社員達。
計画実行に尽力頂いている戸谷氏。埼玉懸信用金庫のM氏、T氏。
仲間の庭師、友人。経営指導を頂いている龍前氏。
建築の事を色々教えてくれた専門の方。

様々な人々の協力があってスタート出来ることに感謝します。
報恩の想いで創っていきます。