庭の中で人工物や腐らないものが好まれる時代。

それでも、天然竹を使った垣根の御依頼を頂きました。

朽ちていき、枯れていく様に美を見れる施主。

現代では少なくなってきたようです。我々庭職にしても意識が足らないな、と

気付かされます。

今回は建仁寺垣、袖垣、木戸を造りました。

少しでも強く、そして長持ちするよう、柱とムメ板は桧で。

胴縁はホゾを掘って差し込みました。

そして袖垣も創作です。

桧の柱にホゾを掘り、笠とムメ板部分は桧丸太で差し込みます。これで凄い強度が出ました。

以前据えてあった袖垣はなんと30年持ったそうです。

この袖垣もそのくらい持たなくては！と、何日もかけて社員の木部君が造りました。

貴重ないい経験をさせていただきました。